Story
白珠湾の海を守る⸺生まれ故郷の海を愛する母と、国際協力事業団で海を守る仕事に就く父を見て育った浜崎朔也は海洋学部で学び旅行代理店を経て、満を持してウェルネス・ツーリズムの会社「海の王国」を興した。幼い頃からの夢がようやく形になりかけた矢先、悲劇が起きる。湊かなえ作品、第30作にして新たなる挑戦⸺究極のブロマンス・ミステリ

2026.7.1
2026.6.30
特設サイト開設
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白珠湾の海を守る⸺生まれ故郷の海を愛する母と、国際協力事業団で海を守る仕事に就く父を見て育った浜崎朔也は海洋学部で学び旅行代理店を経て、満を持してウェルネス・ツーリズムの会社「海の王国」を興した。幼い頃からの夢がようやく形になりかけた矢先、悲劇が起きる。湊かなえ作品、第30作にして新たなる挑戦⸺究極のブロマンス・ミステリ
9人全員何かを隠している

はまさき さくや
浜崎 朔也
南太平洋の島国で幼少期を過ごす。

はまさき もとき
浜崎 元樹
朔也の弟。
絵を描くのが得意。

しおみ しょう
潮見 翔
朔也のおさななじみ。
漁師の息子。

すぎうら こうせい
杉浦 航生
剣道部部長。
高校卒業後は海上保安庁に就職。

なぎ まこと
凪 真
剣道部の副部長。
高校卒業後は東京の大学に進学。

すはら そういち
洲原 壮一
民宿〈すはら〉の息子。
スキューバのライセンスを持つ。

みずもと りょうじ
水元 亮司
祖父の別荘で暮らす。
アメリカ留学を目指す。

うみの けんと
海野 健斗
帰国子女。
海の生物を守りたくて大学院に入学。

しまだ じゅん
島田 淳
瀬戸内海の島の生まれ。
大学で研究開発に従事する。
『王国』購入特典として、
登場人物9名をそれぞれデザインした
ミニしおり全9種を
一部書店にて配布予定です。
乞うご期待ください。
海の底には城がある〜城に住むのは珊瑚の女王と9人の騎士〜からはじまる物語。海に潜るように夢中で読みました。未知なる世界を確認していくようにページをめくりました。謎が浮かんでは波に消されるように言葉をもらい納得し、また謎が浮かぶ。心地よい読み応えでした。夜の海や足のつかない深さへの怖さを久々に思い出しました。そして海の懐の深さも。「守る」ことへの強さ、重さに打ちのめされる1冊です。
⸺ 石橋薫(くまざわ書店CoCoLo長岡店)
人の心は移り変わり、普遍的なものは存在しない。それでも、どんなに時が経っても変わらない存在や絆はきっとある。読み進めながら、そのような静かな気づきが沸き起こりました。
深い哀しみの中にあっても、見失ってはいけない大切なもの。
最後に明かされた真実に、切ないほどの優しさが心の奥底に沁みました。
離れ離れになっていた想いの糸が、あるべき場所で結ばれていくようなヒューマン・ミステリー。また、人間関係の複雑さと温かな絆の尊さという、相反する心を優しく照らしてくれるような物語。誤解や思い込みの綻びを繕いながら、人と人とをつなぎ心に明かりを灯していく作品。
読み終えた後も、寄せては返す波のように、消えることがない大切な想いに包まれています。
⸺ 宗岡敦子(紀伊國屋書店福岡本店)
秘密を胸に深い影を宿した九人の物語が求心力を生み、待ち受ける真相に心震えます。
本当にこの人生を歩んできたのだという追憶の感情は真に迫り、抱いた夢と仲間達への想いが強く伝わってきます。それだけに何故、何があったのかとページを捲らずにはいられず、たどり着いた真実は世界を一変させます。
最初はきれいごとと思っていた珊瑚の女王と九人の騎士の物語が、読み終えた後はそんな素敵な世界を実現することが出来るのだと信じられます。
⸺ 原田里子(マルサン書店サントムーン店)
人が人を慮るという優しさは、時に判断を難しくする。傷つけたくないという優しさは、どこか相手よりも自分が傷つくことを恐れてのことかもしれない。人を守ることと、その人を信じることは全く違うことだと胸に突きつけられた気がします。
ミステリだからと、何よりも常に点と点を結びつけ線にしようなどと事件性を疑う流れを問いただすようでした。(頬をパチンと張られたような、笑)
海上に架かった真っ白な翼を広げたような桟橋に、風を受け胸を張るヒーロー達が見えた!!
⸺ 石坂華月(未来屋書店大日店)
「正義とはなんだ」
海の王国。海の城。王国を守る騎士達の心に秘めた秘密とは?
全てが明らかになった時、再び王国が拓かれる。
これは湊先生の新境地ではないだろうか。
⸺ 高見晴子(紀伊國屋書店エブリイ津高店)
ワクワクしました。徐々に明らかになっていく事件当日の謎。隠された人間関係。それぞれの思いや過去を紐解くことにより、だんだんと真相に近づいていける過程にワクワクしました。全員善良そうなのに、全員怪しい!
たった少しのすれ違いが大きな過ちに繋がってしまう。それはとても悲しく愚かなこと。だからこそ、信じあい対話することの大切さが滲みます。
きっといつだって、自分が前を向いてさえいれば、志を共に未来へ進んでいける仲間はいるのだと、勇気をもらいました。
⸺ 中村江梨花(未来屋書店新浦安店)
大切な人を守りたいという気持ちが時には悲しみを生み出すこともある。
なんて傲慢なのだとも思うけれど、その不器用さがまた愛おしいとも思う。
この物語は、誰しもが自分の中に持つ王国に気付き、向き合うきっかけになるかもしれない。
⸺ 山口美里(柏の葉 蔦屋書店)
物語の中心にはいつも海があって、爽やかで希望に満ちた一冊。
おもしろいのと続きが気になりすぎるのとで、一気読み。
9人の騎士、それぞれの後ろめたさ。秘めた想い。過去と現在を行き来しながら少しずつ暴かれていくストーリーから目が離せませんでした。
誰もが誰かを疑うのではなく、自分のせいだったかもしれないと思い込んでいる。
そんな優しい人たちの友情、愛情、家族愛…そこにいつもある海、すべてが美しかったです。
そして、バラバラだった騎士たちが、過去の事件と向き合いながらひとつになっていくラストに、胸を打たれました。
無性に海を眺めたくなるような、キラキラと心に残る物語。めちゃくちゃ好きです!
⸺ 渡部知華(TSUTAYAサンリブ宗像店)
美しい物語だと思いました。
悪人はひとりもおらず、誰もが夢を抱いて懸命に生きる中、わずかずつのズレから生じてしまった悲劇、それはもう取り返しがつかないけれど、でも全てが明らかになってから見えるものはやはり、涙がでるほど美しい白珠湾の海と、青年たちの輝く未来でした。
この海に行ってみたい、この海を守りたい、そう思わせてくれる物語です。
⸺ 樽野(文教堂河内長野店)
大切な人を思いやり、気づかうからこそ、生じるボタンのかけ違い…
対話を重ね、相手を理解しようとする努力を怠ってはならないと思いました。
⸺ ご担当者様(山形県)
次々に謎が提示されていき、9人それぞれが何かを隠している。
それが絡み合って、そして謎が解けたとき、あぁよかったと思った。
ラストまで読んで胸に迫るものがある、しばらく余韻に浸かりたい。
あと余談だが、『望郷』が好きなので、白綱島の名前が出たとき嬉しくなった。
⸺ 栗本倫成(宮脇書店総本店)
パズルのピースが埋まって、最終的に見えた絵が、あまりにもあたたかくて優しいものだったことに心をうたれました。
そして、人と人との絆から生まれる強さやあたたかさを感じる結末にとても前向きで幸せな気持ちになる、そんな素敵な読後感を与えてくれる作品でした。
⸺ 井元(喜久屋書店倉敷店)
順番に一人ずつ明らかになる素性と謎に何度も何度もページを戻っては読みのくり返し。
そして最後まで読み終えたらまた最初から今度はじっくりと1人1人と向き合いながら読んだ、まさに「心理ミステリ」の世界観を堪能した。
⸺ ご担当者様(平安堂あづみ野店)
全員に好意が持たれ、全員に疑いの目がいった後でのラストシーンに胸打つものがあります。イヤミスの女王ではない新しいジャンルの女王の作品だと思います。
⸺ ご担当者様(啓文社ポートプラザ店)
島の人々の明るさと海の底のような暗さが混在していて、心が揺れる。 それぞれの後悔や、守りたいものの為の沈黙が、物語に静かに引きこんでいく。 一気読みするほど夢中になったけれど、言葉にしようとするとどうしたらいいのかわからなくなる。でも、ずっとこの物語に浸っていたいと思えた作品だった。
⸺ 大久保あすか(有隣堂淵野辺店)
皆が少しずつ隠し事をしていて、歯車がズレていく。互いのことを想っての行動が更に相手を苦しめ、皆が善人であるがために起きた悲劇。
少しずつ明かされていく真実に早る気持ちを抑えながら読みました。
章ごとに視線が変わるのも焦らされてるなーと思いつつも、まんまとはまっちゃって一気読みでした。
⸺ 伊藤奈穂子(紀伊國屋書店セブンパークアリオ柏店)
なんとも悲しい物語でした。
相手を思い言わない、言えなく、だから隠す。
守るために隠す。だから悲しい。寂しい。
本当に世界には「たられば」が溢れている。人の生き死ににかかわることなら尚更。でも、誰か1人、何か1つの事で結果が覆るなんてことはないと思う。様々な事象が重なり合って物事は進んでいく。そういった意味では、9人揃って物語が進み、2人の不幸な出来事も踏まえて物語は進んだと思う。
⸺ ご担当者様(未来屋書店成田店)
不幸から始まり、犯人捜しで不幸が積み重なっていく…
読むのが辛い展開なのに、なぜか幸せも積み重なっていく…
頭に、不幸の物語と、幸せの物語が2つあって、両方が膨らんでいくという不思議な体験をしました。
最後のエンディングに胸が熱くなって泣きそうになりました。
しかも、エンディングが2つもあるのが最高でした。
不幸な物語と幸せの物語、その2つが重なった到達点。友情と愛情が見せる、とっても素晴らしい景色でした。
⸺ 水本伸一(フタバ図書広報課)
先入観とは非常に厄介なもので、イヤミスを勝手に想像してしまっていた。
けれど読み進めるうちに、彼らの「海を守りたい」という思いに触れるにつれ、その壮大な間違いに気づかされる。
同じ方向を向いているはずなのに、ボタンの掛け違いで少しずつ絡まっていく人間関係には、幾度となくもどかしさを覚えた。朔也が繋げた縁が切れてしまわないことを、ただ願った。
読み終えてみれば、そこには仲間を思い海を愛する人たちのまっすぐな人間ドラマがあった。想像を静かに覆すやさしいどんでん返しだった。
みんなの推しが知りたくなった。それほどに、王国の騎士たちは9人全員が魅力的なのだ。
⸺ 大田原牧(未来屋書店明石店)
人はみな正しいことだけをやれるわけではないし、どれだけ親しい人にも行いの全てを言えるわけではないということを改めて思いました。登場人物1人1人に感情移入してしまいました。
⸺ 増本美佐(フタバ図書TSUTAYAイオンモール福岡店)
9人の隠しごとは、それぞれの優しさの表れ。きっと、また暑くなるに違いない今年の夏を、少しでも爽やかに感じることが出来そうな物語だと思いました。
⸺ 伊澤剛(紀伊國屋書店小田急相模原店)
「海」と「信頼」はなんて相性が良いんだろう。
ロードムービーのような、海の騎士が揃っていく気配は期待と希望でワクワクした。
その後の物語の急展開に振り落とされないようになんとかしがみつく。
事実はひとつしかなく、しかし各々の真実はそれぞれにある。
誰もがあの時の自分を顧みて、『本当』を知ろうとする。誰かを疑わずに、守りながら真実を開くのはどれほどのエネルギーが必要だったろう。誠実な騎士たちの姿勢に胸をうたれた。
『海に向き合う人と、海そのもののような人』その存在や、会話の中で交わされる一瞬の視線、ふとした仕草まで繊細に描かれていて、その様子が目に見えるような読書体験だった。人の機微やその変化を丁寧に言葉にする、湊かなえ作品の凄さを改めて感じた。
最後に読んだ「あとがき、もしくは、序章」では、水平線が朝日で明るくなるような温かな光を感じた。胸に沁み込むような作品でした。
⸺ 伊賀理江子(福岡金文堂志摩店)
死んだウミガメの胃の中にあったプラスチックごみのように、けっして溶けない罪、後悔、罪悪感。それでも前を向いて歩いていこうと思えるのは、人とのつながりと、そして自然の美しさなのだと教えてもらいました。
⸺ 延永ひとみ(明屋書店MEGA大内店)
次々と示される謎はどうなるのか!そこはもちろん気になる。でも、それ以上に海の騎士たちの絆が脆くなったり、強くなっていく、そのストーリーに心惹かれました。
⸺ 若木ひとえ(文教堂札幌ルーシー店)
秘密がまた新たな秘密を連れてきて読み出したら止まらない。
誰かを守るためについた嘘や誰かを守るために隠していたことが優しくて切なくて胸が痛む。過ちを償うとはどういう事なのか、初めてちゃんとわかった気がする。
同じ思いを持った者の絆は強い。海を愛して守ろうとする人々の強い気持ちに魅了され、そこに生きる人たちを、海の恵を、自然や生き物と共存する術を、美しく壮大な景観を、私も心から愛したいと思った。
絶望が希望に変わる素晴らしい感動作だった。
⸺ 大谷純子(くまざわ書店新潟西店)
あの時感じた違和感をそのままにしなければよかった、飲み込んだ言葉を伝えられていたら何か変わっていたかもしれない。かつて見過ごした行動からの後悔を思い出すような物語でした。自分の決断は自分のもの、後悔をそのままにはしない生き方ができているか、海を眺めながら考える時間が欲しくなりました。
⸺ 石田美香(AKUSHU BOOK&BASE)
悲愴な事故を背景に薄皮を一枚ずつ剝がすように各々の過去と秘密が現れてくる。誰かであったり夢であったりのために秘められたそれを、罪と呼ぶのはあまりに惨い。結果としての罰はさらに過酷だ。語られるのは辛く悲しい出来事だが、全編を通して爽やかな海風が吹いているような読み心地。人が人を思うことの美しさと、美味しい食べ物が生命力と活力を感じさせてくれる。杉浦の語り、潮見親子と水元祖父の絆には涙腺が緩んだ。
綺麗な海を見たくなる。そして海と海の底、それを守る人々について考えたくなる物語だった。
⸺ 石澤可菜子(紀伊國屋書店上智大学店)
美しい海の描写と不穏、人間らしい充実した島生活と不穏、生死を抱え込む深淵な海と不穏。久しぶりに海行きてぇなぁと思いつつ、嫌な真実が出てくるのが怖くてビクビクしながら読みました。犯人を予想しつつ読み進めましたが、またしてもハズレました。やっぱり湊先生はスゴいてすね。
⸺ 菅原幸治(エムズエクスポ盛岡店)
「イヤミスの女王」の湊かなえ先生の作品。どんな嫌なことが待ち構えてるのかと期待に胸を一杯にして読み進めました。珊瑚の女王の死。そして騎士を率いる王たる者の死。さあ、誰が?誰も彼も怪しく見えてしまいました。しかしそうじゃなかった。自分の先入観に腹が立った。誰もがほんの少しの隠し事があった。嘘があった。でもそのことは決して保身ではなかった。海の騎士としての恥ずべき事は何もなかった。信じる者の為に。愛する者の為に。隠したことで時間を無駄にしてしまったかもしれない。でも必要な時間だったんだ。それぞれが自分ととことん考えて感じて深層心理に海に潜るかのように。最後の言葉に向き合う。
登場人物全てが愛おしく感じました。
悲しい出来事、取り返しのつかない出来事。そんな中でも信念を忘れず、迷い、間違えた選択もする人間臭い一面も持ち、それでも夢を夢として終わらせない強さ。読後に胸を満たすのは憧憬でした。
⸺ タナカ(未来屋書店名西店)
多くの人が関わるからこそのそれぞれの人生の広がりや、色々と抱える想いも、海の様に深く、広くなったように思いました。全員の隠し事が分かった時、切ない気持ちとそれでも青春の眩しさも感じられました。
⸺ 安藤由美子(未来屋書店四條畷店)
九人の騎士が守る王国。それぞれの隠し事が不穏となり、それが明かされる事によって再生される。悪人のいない優しい世界。出来ることならその王国に全員揃って欲しかった。
⸺ 片浜明子(紀伊國屋書店新潟店)
読みながらずっと海が心の中にあった。
心が解放されていくミステリ!
⸺ 山田恵理子(うさぎや矢板店)
みんなが誰かを思いやって秘密をかかえた。幼いころからの夢をかなえるためにがんばってきた朔也。これからというときに起こった悲劇。彼と仲間たちの過去にいったい何があったのか。
それぞれの視点から語られる物語にぐいぐい引き込まれた。守りたかったのに守れなかった。どんなに悔しかったことだろう。
⸺ ご担当者様(SuperKaBoS鯖江店)
章ごとに9人のうちの1人の視点で語られていて、次の章へリレーのように繋がっていく。そして、みんな、何かを隠しているのがありありで、気になる! 一体、珊瑚の女王である汐音はなぜ亡くなった? 殺されたのか? 一体、誰? 進むにつれて、謎は深まるばかり。
スキューバダイビングや青年海外協力隊などの経験がある湊先生らしく、スキューバダイビングについてはリアルですし、海を守るという大プロジェクトに対してもリアルで、現実に、この小説の舞台があるように思えました。海の王国、きれいでしょうね。あとは、マンボウカレーや唐揚げが食べたくなりました!
⸺ ご担当者様(精文館書店豊明店)
第二章の冒頭があまりに衝撃的で、そこから止まらなくなりました。様々な視点から語られることによって、今まで見えてこなかったものが形を現し始める。伝えられなかった想い、届かなかった本音、そしてその根底に見えるやさしさ。そうだったのか……気づけば一気読みでした。
⸺ 吉田咲子(紀伊國屋書店徳島店)
守るとはどう言うことかなと考えさせられました。
誰もが「過去の自分」に後悔を感じる時があると思います。そんな頭と心に残る小さなトゲを溶かして前を向けたらいいなと思わせてくれた、心優しい9人の騎士と共に「王国」を支えたいと思いました。
読み終わった後、また彼らに会いたくなり最初のページへと戻っていました。
⸺ 佐々木知香子(未来屋書店入間店)
読み終わった後「海の城」に行きたくなる。せめて映像が見てみたい。みんな私利私欲で隠し事をしているわけではなく、お互いのことを思いあっていて素敵な海の騎士達だ。
「海の王国」という壮大な夢に向かって努力する姿はとても美しい。それぞれ辛い出来事を抱えてそれでも共通の夢に邁進する姿に励まされた。
読後感がとても清々しい。夏にピッタリな作品。
⸺ 吉井めぐみ(宮脇書店ゆめモール下関店)
登場する人全てがどこか怪しく全員を疑いながらひたすらに読んでしまいました。とにかく面白かった!凄かった!語彙力なくなりました!最後のセリフにめちゃくちゃ鳥肌がたちました。
⸺ ご担当者様(福島県)
「慮る」まさにこの言葉は、騎士そのもの。
九人の騎士の「慮る」思いが、時に誤解、悲劇をもたらす悲しさ。
大好きな人を庇うというのは、その人の為であり、自己満足の為でもある。。難しい。。
始まりの、「珊瑚の女王と、九人の騎士」から終わりの「珊瑚の女王と女王を守る白い騎士が住む。海を守るのは、八人の騎士たち。」
朔也と汐音の意思を八人が引き継いでいくことでしょう。
⸺ 家永さよみ(未来屋書店四條畷店)
深く美しく、そして時に巨大な力で何もかも飲み込んでしまう、海。けれどそこに住む生き物や環境は次第に破壊されていく。海を守りたい思いと、大切な人を守りたい気持ちが重なった9人。神秘的な海の底の冒険の果てに、思いがけない場所に辿り着く。失われた命を巡る、悲しくも希望が差し込む物語でした。
⸺ 西澤しおり(紀伊國屋書店天王寺ミオ店)
最初からずっと頭の中に広く青く深いところまで澄んだ海を想像しながら読みました。海を守るという大きな夢、課題は時に大切なものを置き去りにする。何かを隠し持った9人の主人公達のストーリーが解けていくたび次は何が起こるのかと前のめりになる。環境問題とミステリーが絡まり流石だと思わざるをえない。物語を読み終えたらきっと海を見たくなるだろう。
⸺ 川口真樹子(未来屋書店四條畷店)
謎が謎を呼び、読むにつれ深い深層へと導かれていく。それは不穏でありながらも、興味深く、早く真相を知りたいとページをめくる手に力が入っていきました。
海の城のように深海で待っていた真相は、まさかの驚きとともに、切なさと、そして一握りの希望が感じられました。
湊かなえさんの作品はたくさん読んでおりますが、新境地となる作品といえるのではないでしょうか。
とても心に残る物語となりました。
⸺ 成川真(BOOKPORT鶴見店)
新しい湊かなえワールドへ
どこか、全て他人のせいにしがちなこの世に
自責の念に囚われる若者達
ただ、皆海の王国を守りたい
守る為に騎士としての志し
ページを捲る手が止まらない
どんどん、物語へ
いや、海の王国の街に引き込まれる
⸺ ご担当者様(ボナンザ書房津島本店)
地球、環境、海、人、全てを守り愛する彼ら戦士の苦悩と葛藤がやがて夢へと成長し、大きなプロジェクトは実を成した。誰にでも持ち合わせた自分だけの世界を仲間と共に創り上げる彼らの中の美しい心に胸を打たれた。大人のためのお伽話の様でした。
⸺ 望月美保子(BOOKSえみたす富士吉原店)
リアルな人間関係と心情の移ろいに、感情移入せざるを得ませんでした。自然に発生してしまう自責思考が、時に人を傷つけることがあると教えてくれた、暖かくて優しいのに、時に攻撃的で強気な、心揺さぶられる物語でした。
⸺ 熊谷真彩(TSUTAYA BOOKSTORE 常総インターチェンジ店)
予想していたものとは全く異なる結末だった。読み終えたときとても爽やかな気持ちになれた。主人公だと思っていた朔也が亡くなったことがまずは一番の衝撃だった。朔也や汐音の時間を含め、止まっていた珊瑚の女王と騎士たちの時間が再び動き出した海上での瞬間がとても印象的だった。
⸺ 小松稚奈(うつのみや金沢百番街店)
それぞれの視点が展開されていく内に、疑問が1つずつ解消されていくのが、まるで謎解きをしているように感じます。一人一人がそれぞれ抱えるものがあり、それを仲間に話すごとにお互いの絆が深くなっていくのも、また読みごたえがありました。
兄から始まり弟で終わり、最後に騎士達の話になって、その中で全員が夢に向かって行く姿が、なんて綺麗な物語なのかと思いました。キャラクターが全員魅力的なのがまた良いです。中でも勝馬さんの言葉は、本当にその通りだなと実感させられました。
⸺ 渋谷(文苑堂書店福田本店)
海という同じベクトルを持つ9人。夢が現実に差し掛かった時、悲惨な事故が起こってしまう。仕組まれた罠か、9人の騎士たちに仮面を被った悪魔がいるのか真実が知りたくてページをめくる手が早くなる。己の行動を悔やみ、自分自身と仲間を見つめ直した時、新たな道が生まれていく。
⸺ 廣木里美(未来屋書店水戸内原店)
みんなが何かを隠している。だけど、みんなが本当に悲しんでいるから、余計にわからない。一体誰が裏切るんだ…?と、最初から悪があることを前提に読んでいた自分に、がつーん!ときた衝撃の事実でした。ある意味、湊かなえという作家の先入観が邪魔をしたようです…。まさかの、でも望んでいた結末で、ほっとしました。
⸺ 相良友恵(兵庫県)
守りたいものはあって、叶えたい夢があって、隠したい痛みがある。それぞれが抱えた迷いと過ちは、彼らがまっすぐだからこそ苦しいけれど、だからこそつながる未来を信じられる。迷いも覚悟も背負って前に進む彼らは気高い騎士だ。
最終章は世界が輝いて見えました。
⸺ 山田麻紀子(書泉ブックタワー)
海を舞台にした、9人のイケメンが悩み、
傷つきながらも、夢に向かって突き進む、
ミステリ群像劇です。
きっと、推しメンに出会えるはず!
どうぞ、new湊かなえワールドを
お楽しみください。

湊かなえ(みなと かなえ)
1973年、広島県生まれ。デビュー作『告白』は2008年「週刊文春ミステリーベスト10」第1位、09年本屋大賞を受賞。14年にはアメリカ「ウォール・ストリート・ジャーナル」紙のミステリーベスト10に、15年には全米図書館協会アレックス賞に選ばれた。12年「望郷、海の星」で日本推理作家協会賞短編部門受賞。16年『ユートピア』で山本周五郎賞受賞。18年『贖罪』がエドガー賞(ペーパーバック・オリジナル部門)候補となる。近刊に『人間標本』『C線上のアリア』『暁星』などがある。

