海の底には城がある〜城に住むのは珊瑚の女王と9人の騎士〜からはじまる物語。海に潜るように夢中で読みました。未知なる世界を確認していくようにページをめくりました。謎が浮かんでは波に消されるように言葉をもらい納得し、また謎が浮かぶ。心地よい読み応えでした。夜の海や足のつかない深さへの怖さを久々に思い出しました。そして海の懐の深さも。「守る」ことへの強さ、重さに打ちのめされる1冊です。
⸺ 石橋薫(くまざわ書店CoCoLo長岡店)
人の心は移り変わり、普遍的なものは存在しない。それでも、どんなに時が経っても変わらない存在や絆はきっとある。読み進めながら、そのような静かな気づきが沸き起こりました。
深い哀しみの中にあっても、見失ってはいけない大切なもの。
最後に明かされた真実に、切ないほどの優しさが心の奥底に沁みました。
離れ離れになっていた想いの糸が、あるべき場所で結ばれていくようなヒューマン・ミステリー。また、人間関係の複雑さと温かな絆の尊さという、相反する心を優しく照らしてくれるような物語。誤解や思い込みの綻びを繕いながら、人と人とをつなぎ心に明かりを灯していく作品。
読み終えた後も、寄せては返す波のように、消えることがない大切な想いに包まれています。
⸺ 宗岡敦子(紀伊國屋書店福岡本店)
秘密を胸に深い影を宿した九人の物語が求心力を生み、待ち受ける真相に心震えます。
本当にこの人生を歩んできたのだという追憶の感情は真に迫り、抱いた夢と仲間達への想いが強く伝わってきます。それだけに何故、何があったのかとページを捲らずにはいられず、たどり着いた真実は世界を一変させます。
最初はきれいごとと思っていた珊瑚の女王と九人の騎士の物語が、読み終えた後はそんな素敵な世界を実現することが出来るのだと信じられます。
⸺ 原田里子(マルサン書店サントムーン店)
人が人を慮るという優しさは、時に判断を難しくする。傷つけたくないという優しさは、どこか相手よりも自分が傷つくことを恐れてのことかもしれない。人を守ることと、その人を信じることは全く違うことだと胸に突きつけられた気がします。
ミステリだからと、何よりも常に点と点を結びつけ線にしようなどと事件性を疑う流れを問いただすようでした。(頬をパチンと張られたような、笑)
海上に架かった真っ白な翼を広げたような桟橋に、風を受け胸を張るヒーロー達が見えた!!
⸺ 石坂華月(未来屋書店大日店)
「正義とはなんだ」
海の王国。海の城。王国を守る騎士達の心に秘めた秘密とは?
全てが明らかになった時、再び王国が拓かれる。
これは湊先生の新境地ではないだろうか。
⸺ 高見晴子(紀伊國屋書店エブリイ津高店)
ワクワクしました。徐々に明らかになっていく事件当日の謎。隠された人間関係。それぞれの思いや過去を紐解くことにより、だんだんと真相に近づいていける過程にワクワクしました。全員善良そうなのに、全員怪しい!
たった少しのすれ違いが大きな過ちに繋がってしまう。それはとても悲しく愚かなこと。だからこそ、信じあい対話することの大切さが滲みます。
きっといつだって、自分が前を向いてさえいれば、志を共に未来へ進んでいける仲間はいるのだと、勇気をもらいました。
⸺ 中村江梨花(未来屋書店新浦安店)
大切な人を守りたいという気持ちが時には悲しみを生み出すこともある。
なんて傲慢なのだとも思うけれど、その不器用さがまた愛おしいとも思う。
この物語は、誰しもが自分の中に持つ王国に気付き、向き合うきっかけになるかもしれない。
⸺ 山口美里(柏の葉 蔦屋書店)
物語の中心にはいつも海があって、爽やかで希望に満ちた一冊。
おもしろいのと続きが気になりすぎるのとで、一気読み。
9人の騎士、それぞれの後ろめたさ。秘めた想い。過去と現在を行き来しながら少しずつ暴かれていくストーリーから目が離せませんでした。
誰もが誰かを疑うのではなく、自分のせいだったかもしれないと思い込んでいる。
そんな優しい人たちの友情、愛情、家族愛…そこにいつもある海、すべてが美しかったです。
そして、バラバラだった騎士たちが、過去の事件と向き合いながらひとつになっていくラストに、胸を打たれました。
無性に海を眺めたくなるような、キラキラと心に残る物語。めちゃくちゃ好きです!
⸺ 渡部知華(TSUTAYAサンリブ宗像店)
美しい物語だと思いました。
悪人はひとりもおらず、誰もが夢を抱いて懸命に生きる中、わずかずつのズレから生じてしまった悲劇、それはもう取り返しがつかないけれど、でも全てが明らかになってから見えるものはやはり、涙がでるほど美しい白珠湾の海と、青年たちの輝く未来でした。
この海に行ってみたい、この海を守りたい、そう思わせてくれる物語です。
⸺ 樽野(文教堂河内長野店)
大切な人を思いやり、気づかうからこそ、生じるボタンのかけ違い…
対話を重ね、相手を理解しようとする努力を怠ってはならないと思いました。
⸺ ご担当者様(山形県)
次々に謎が提示されていき、9人それぞれが何かを隠している。
それが絡み合って、そして謎が解けたとき、あぁよかったと思った。
ラストまで読んで胸に迫るものがある、しばらく余韻に浸かりたい。
あと余談だが、『望郷』が好きなので、白綱島の名前が出たとき嬉しくなった。
⸺ 栗本倫成(宮脇書店総本店)
パズルのピースが埋まって、最終的に見えた絵が、あまりにもあたたかくて優しいものだったことに心をうたれました。
そして、人と人との絆から生まれる強さやあたたかさを感じる結末にとても前向きで幸せな気持ちになる、そんな素敵な読後感を与えてくれる作品でした。
⸺ 井元(喜久屋書店倉敷店)
順番に一人ずつ明らかになる素性と謎に何度も何度もページを戻っては読みのくり返し。
そして最後まで読み終えたらまた最初から今度はじっくりと1人1人と向き合いながら読んだ、まさに「心理ミステリ」の世界観を堪能した。
⸺ ご担当者様(平安堂あづみ野店)
全員に好意が持たれ、全員に疑いの目がいった後でのラストシーンに胸打つものがあります。イヤミスの女王ではない新しいジャンルの女王の作品だと思います。
⸺ ご担当者様(啓文社ポートプラザ店)
島の人々の明るさと海の底のような暗さが混在していて、心が揺れる。 それぞれの後悔や、守りたいものの為の沈黙が、物語に静かに引きこんでいく。 一気読みするほど夢中になったけれど、言葉にしようとするとどうしたらいいのかわからなくなる。でも、ずっとこの物語に浸っていたいと思えた作品だった。
⸺ 大久保あすか(有隣堂淵野辺店)
皆が少しずつ隠し事をしていて、歯車がズレていく。互いのことを想っての行動が更に相手を苦しめ、皆が善人であるがために起きた悲劇。
少しずつ明かされていく真実に早る気持ちを抑えながら読みました。
章ごとに視線が変わるのも焦らされてるなーと思いつつも、まんまとはまっちゃって一気読みでした。
⸺ 伊藤奈穂子(紀伊國屋書店セブンパークアリオ柏店)
なんとも悲しい物語でした。
相手を思い言わない、言えなく、だから隠す。
守るために隠す。だから悲しい。寂しい。
本当に世界には「たられば」が溢れている。人の生き死ににかかわることなら尚更。でも、誰か1人、何か1つの事で結果が覆るなんてことはないと思う。様々な事象が重なり合って物事は進んでいく。そういった意味では、9人揃って物語が進み、2人の不幸な出来事も踏まえて物語は進んだと思う。
⸺ ご担当者様(未来屋書店成田店)
不幸から始まり、犯人捜しで不幸が積み重なっていく…
読むのが辛い展開なのに、なぜか幸せも積み重なっていく…
頭に、不幸の物語と、幸せの物語が2つあって、両方が膨らんでいくという不思議な体験をしました。
最後のエンディングに胸が熱くなって泣きそうになりました。
しかも、エンディングが2つもあるのが最高でした。
不幸な物語と幸せの物語、その2つが重なった到達点。友情と愛情が見せる、とっても素晴らしい景色でした。
⸺ 水本伸一(フタバ図書広報課)
先入観とは非常に厄介なもので、イヤミスを勝手に想像してしまっていた。
けれど読み進めるうちに、彼らの「海を守りたい」という思いに触れるにつれ、その壮大な間違いに気づかされる。
同じ方向を向いているはずなのに、ボタンの掛け違いで少しずつ絡まっていく人間関係には、幾度となくもどかしさを覚えた。朔也が繋げた縁が切れてしまわないことを、ただ願った。
読み終えてみれば、そこには仲間を思い海を愛する人たちのまっすぐな人間ドラマがあった。想像を静かに覆すやさしいどんでん返しだった。
みんなの推しが知りたくなった。それほどに、王国の騎士たちは9人全員が魅力的なのだ。
⸺ 大田原牧(未来屋書店明石店)
人はみな正しいことだけをやれるわけではないし、どれだけ親しい人にも行いの全てを言えるわけではないということを改めて思いました。登場人物1人1人に感情移入してしまいました。
⸺ 増本美佐(フタバ図書TSUTAYAイオンモール福岡店)
9人の隠しごとは、それぞれの優しさの表れ。きっと、また暑くなるに違いない今年の夏を、少しでも爽やかに感じることが出来そうな物語だと思いました。
⸺ 伊澤剛(紀伊國屋書店小田急相模原店)
「海」と「信頼」はなんて相性が良いんだろう。
ロードムービーのような、海の騎士が揃っていく気配は期待と希望でワクワクした。
その後の物語の急展開に振り落とされないようになんとかしがみつく。
事実はひとつしかなく、しかし各々の真実はそれぞれにある。
誰もがあの時の自分を顧みて、『本当』を知ろうとする。誰かを疑わずに、守りながら真実を開くのはどれほどのエネルギーが必要だったろう。誠実な騎士たちの姿勢に胸をうたれた。
『海に向き合う人と、海そのもののような人』その存在や、会話の中で交わされる一瞬の視線、ふとした仕草まで繊細に描かれていて、その様子が目に見えるような読書体験だった。人の機微やその変化を丁寧に言葉にする、湊かなえ作品の凄さを改めて感じた。
最後に読んだ「あとがき、もしくは、序章」では、水平線が朝日で明るくなるような温かな光を感じた。胸に沁み込むような作品でした。
⸺ 伊賀理江子(福岡金文堂志摩店)
死んだウミガメの胃の中にあったプラスチックごみのように、けっして溶けない罪、後悔、罪悪感。それでも前を向いて歩いていこうと思えるのは、人とのつながりと、そして自然の美しさなのだと教えてもらいました。
⸺ 延永ひとみ(明屋書店MEGA大内店)
次々と示される謎はどうなるのか!そこはもちろん気になる。でも、それ以上に海の騎士たちの絆が脆くなったり、強くなっていく、そのストーリーに心惹かれました。
⸺ 若木ひとえ(文教堂札幌ルーシー店)
秘密がまた新たな秘密を連れてきて読み出したら止まらない。
誰かを守るためについた嘘や誰かを守るために隠していたことが優しくて切なくて胸が痛む。過ちを償うとはどういう事なのか、初めてちゃんとわかった気がする。
同じ思いを持った者の絆は強い。海を愛して守ろうとする人々の強い気持ちに魅了され、そこに生きる人たちを、海の恵を、自然や生き物と共存する術を、美しく壮大な景観を、私も心から愛したいと思った。
絶望が希望に変わる素晴らしい感動作だった。
⸺ 大谷純子(くまざわ書店新潟西店)
あの時感じた違和感をそのままにしなければよかった、飲み込んだ言葉を伝えられていたら何か変わっていたかもしれない。かつて見過ごした行動からの後悔を思い出すような物語でした。自分の決断は自分のもの、後悔をそのままにはしない生き方ができているか、海を眺めながら考える時間が欲しくなりました。
⸺ 石田美香(AKUSHU BOOK&BASE)
悲愴な事故を背景に薄皮を一枚ずつ剝がすように各々の過去と秘密が現れてくる。誰かであったり夢であったりのために秘められたそれを、罪と呼ぶのはあまりに惨い。結果としての罰はさらに過酷だ。語られるのは辛く悲しい出来事だが、全編を通して爽やかな海風が吹いているような読み心地。人が人を思うことの美しさと、美味しい食べ物が生命力と活力を感じさせてくれる。杉浦の語り、潮見親子と水元祖父の絆には涙腺が緩んだ。
綺麗な海を見たくなる。そして海と海の底、それを守る人々について考えたくなる物語だった。
⸺ 石澤可菜子(紀伊國屋書店上智大学店)
美しい海の描写と不穏、人間らしい充実した島生活と不穏、生死を抱え込む深淵な海と不穏。久しぶりに海行きてぇなぁと思いつつ、嫌な真実が出てくるのが怖くてビクビクしながら読みました。犯人を予想しつつ読み進めましたが、またしてもハズレました。やっぱり湊先生はスゴいてすね。
⸺ 菅原幸治(エムズエクスポ盛岡店)
「イヤミスの女王」の湊かなえ先生の作品。どんな嫌なことが待ち構えてるのかと期待に胸を一杯にして読み進めました。珊瑚の女王の死。そして騎士を率いる王たる者の死。さあ、誰が?誰も彼も怪しく見えてしまいました。しかしそうじゃなかった。自分の先入観に腹が立った。誰もがほんの少しの隠し事があった。嘘があった。でもそのことは決して保身ではなかった。海の騎士としての恥ずべき事は何もなかった。信じる者の為に。愛する者の為に。隠したことで時間を無駄にしてしまったかもしれない。でも必要な時間だったんだ。それぞれが自分ととことん考えて感じて深層心理に海に潜るかのように。最後の言葉に向き合う。
登場人物全てが愛おしく感じました。
悲しい出来事、取り返しのつかない出来事。そんな中でも信念を忘れず、迷い、間違えた選択もする人間臭い一面も持ち、それでも夢を夢として終わらせない強さ。読後に胸を満たすのは憧憬でした。
⸺ タナカ(未来屋書店名西店)
多くの人が関わるからこそのそれぞれの人生の広がりや、色々と抱える想いも、海の様に深く、広くなったように思いました。全員の隠し事が分かった時、切ない気持ちとそれでも青春の眩しさも感じられました。
⸺ 安藤由美子(未来屋書店四條畷店)
九人の騎士が守る王国。それぞれの隠し事が不穏となり、それが明かされる事によって再生される。悪人のいない優しい世界。出来ることならその王国に全員揃って欲しかった。
⸺ 片浜明子(紀伊國屋書店新潟店)
読みながらずっと海が心の中にあった。
心が解放されていくミステリ!
⸺ 山田恵理子(うさぎや矢板店)
みんなが誰かを思いやって秘密をかかえた。幼いころからの夢をかなえるためにがんばってきた朔也。これからというときに起こった悲劇。彼と仲間たちの過去にいったい何があったのか。
それぞれの視点から語られる物語にぐいぐい引き込まれた。守りたかったのに守れなかった。どんなに悔しかったことだろう。
⸺ ご担当者様(SuperKaBoS鯖江店)
章ごとに9人のうちの1人の視点で語られていて、次の章へリレーのように繋がっていく。そして、みんな、何かを隠しているのがありありで、気になる! 一体、珊瑚の女王である汐音はなぜ亡くなった? 殺されたのか? 一体、誰? 進むにつれて、謎は深まるばかり。
スキューバダイビングや青年海外協力隊などの経験がある湊先生らしく、スキューバダイビングについてはリアルですし、海を守るという大プロジェクトに対してもリアルで、現実に、この小説の舞台があるように思えました。海の王国、きれいでしょうね。あとは、マンボウカレーや唐揚げが食べたくなりました!
⸺ ご担当者様(精文館書店豊明店)
第二章の冒頭があまりに衝撃的で、そこから止まらなくなりました。様々な視点から語られることによって、今まで見えてこなかったものが形を現し始める。伝えられなかった想い、届かなかった本音、そしてその根底に見えるやさしさ。そうだったのか……気づけば一気読みでした。
⸺ 吉田咲子(紀伊國屋書店徳島店)
守るとはどう言うことかなと考えさせられました。
誰もが「過去の自分」に後悔を感じる時があると思います。そんな頭と心に残る小さなトゲを溶かして前を向けたらいいなと思わせてくれた、心優しい9人の騎士と共に「王国」を支えたいと思いました。
読み終わった後、また彼らに会いたくなり最初のページへと戻っていました。
⸺ 佐々木知香子(未来屋書店入間店)
読み終わった後「海の城」に行きたくなる。せめて映像が見てみたい。みんな私利私欲で隠し事をしているわけではなく、お互いのことを思いあっていて素敵な海の騎士達だ。
「海の王国」という壮大な夢に向かって努力する姿はとても美しい。それぞれ辛い出来事を抱えてそれでも共通の夢に邁進する姿に励まされた。
読後感がとても清々しい。夏にピッタリな作品。
⸺ 吉井めぐみ(宮脇書店ゆめモール下関店)
登場する人全てがどこか怪しく全員を疑いながらひたすらに読んでしまいました。とにかく面白かった!凄かった!語彙力なくなりました!最後のセリフにめちゃくちゃ鳥肌がたちました。
⸺ ご担当者様(福島県)
「慮る」まさにこの言葉は、騎士そのもの。
九人の騎士の「慮る」思いが、時に誤解、悲劇をもたらす悲しさ。
大好きな人を庇うというのは、その人の為であり、自己満足の為でもある。。難しい。。
始まりの、「珊瑚の女王と、九人の騎士」から終わりの「珊瑚の女王と女王を守る白い騎士が住む。海を守るのは、八人の騎士たち。」
朔也と汐音の意思を八人が引き継いでいくことでしょう。
⸺ 家永さよみ(未来屋書店四條畷店)
深く美しく、そして時に巨大な力で何もかも飲み込んでしまう、海。けれどそこに住む生き物や環境は次第に破壊されていく。海を守りたい思いと、大切な人を守りたい気持ちが重なった9人。神秘的な海の底の冒険の果てに、思いがけない場所に辿り着く。失われた命を巡る、悲しくも希望が差し込む物語でした。
⸺ 西澤しおり(紀伊國屋書店天王寺ミオ店)
最初からずっと頭の中に広く青く深いところまで澄んだ海を想像しながら読みました。海を守るという大きな夢、課題は時に大切なものを置き去りにする。何かを隠し持った9人の主人公達のストーリーが解けていくたび次は何が起こるのかと前のめりになる。環境問題とミステリーが絡まり流石だと思わざるをえない。物語を読み終えたらきっと海を見たくなるだろう。
⸺ 川口真樹子(未来屋書店四條畷店)
謎が謎を呼び、読むにつれ深い深層へと導かれていく。それは不穏でありながらも、興味深く、早く真相を知りたいとページをめくる手に力が入っていきました。
海の城のように深海で待っていた真相は、まさかの驚きとともに、切なさと、そして一握りの希望が感じられました。
湊かなえさんの作品はたくさん読んでおりますが、新境地となる作品といえるのではないでしょうか。
とても心に残る物語となりました。
⸺ 成川真(BOOKPORT鶴見店)
新しい湊かなえワールドへ
どこか、全て他人のせいにしがちなこの世に
自責の念に囚われる若者達
ただ、皆海の王国を守りたい
守る為に騎士としての志し
ページを捲る手が止まらない
どんどん、物語へ
いや、海の王国の街に引き込まれる
⸺ ご担当者様(ボナンザ書房津島本店)
地球、環境、海、人、全てを守り愛する彼ら戦士の苦悩と葛藤がやがて夢へと成長し、大きなプロジェクトは実を成した。誰にでも持ち合わせた自分だけの世界を仲間と共に創り上げる彼らの中の美しい心に胸を打たれた。大人のためのお伽話の様でした。
⸺ 望月美保子(BOOKSえみたす富士吉原店)
リアルな人間関係と心情の移ろいに、感情移入せざるを得ませんでした。自然に発生してしまう自責思考が、時に人を傷つけることがあると教えてくれた、暖かくて優しいのに、時に攻撃的で強気な、心揺さぶられる物語でした。
⸺ 熊谷真彩(TSUTAYA BOOKSTORE 常総インターチェンジ店)
予想していたものとは全く異なる結末だった。読み終えたときとても爽やかな気持ちになれた。主人公だと思っていた朔也が亡くなったことがまずは一番の衝撃だった。朔也や汐音の時間を含め、止まっていた珊瑚の女王と騎士たちの時間が再び動き出した海上での瞬間がとても印象的だった。
⸺ 小松稚奈(うつのみや金沢百番街店)
それぞれの視点が展開されていく内に、疑問が1つずつ解消されていくのが、まるで謎解きをしているように感じます。一人一人がそれぞれ抱えるものがあり、それを仲間に話すごとにお互いの絆が深くなっていくのも、また読みごたえがありました。
兄から始まり弟で終わり、最後に騎士達の話になって、その中で全員が夢に向かって行く姿が、なんて綺麗な物語なのかと思いました。キャラクターが全員魅力的なのがまた良いです。中でも勝馬さんの言葉は、本当にその通りだなと実感させられました。
⸺ 渋谷(文苑堂書店福田本店)
海という同じベクトルを持つ9人。夢が現実に差し掛かった時、悲惨な事故が起こってしまう。仕組まれた罠か、9人の騎士たちに仮面を被った悪魔がいるのか真実が知りたくてページをめくる手が早くなる。己の行動を悔やみ、自分自身と仲間を見つめ直した時、新たな道が生まれていく。
⸺ 廣木里美(未来屋書店水戸内原店)
みんなが何かを隠している。だけど、みんなが本当に悲しんでいるから、余計にわからない。一体誰が裏切るんだ…?と、最初から悪があることを前提に読んでいた自分に、がつーん!ときた衝撃の事実でした。ある意味、湊かなえという作家の先入観が邪魔をしたようです…。まさかの、でも望んでいた結末で、ほっとしました。
⸺ 相良友恵(兵庫県)
守りたいものはあって、叶えたい夢があって、隠したい痛みがある。それぞれが抱えた迷いと過ちは、彼らがまっすぐだからこそ苦しいけれど、だからこそつながる未来を信じられる。迷いも覚悟も背負って前に進む彼らは気高い騎士だ。
最終章は世界が輝いて見えました。
⸺ 山田麻紀子(書泉ブックタワー)
先が気になりあっという間の読了でした。
誰にでもあり得る、ちょっとした見栄や嫉妬、誘惑、それから気づかいや優しさ。その判断が間違いを犯すこともある。
勝馬さんの「罪を告白できなければ、罰を受けることができない。…罪を一生背負い続けなきゃならない」という言葉にハッとしました。港の大人たちがかっこいいです。
⸺ 尹悠子(未来屋書店加西北条店)
美しい海と王国、その女王と騎士。やさしくきらきら輝くものだけでは構成されていない現実世界の海は時に荒れ狂い、人それぞれに深く沈めた筈の過去をさらって打ち上げる。輝く水面の下にある真実は冷たく辛い。
海や水に関する名前を持つ人々を繋いでゆく物語、最後にその物語を紡ぐのはもしかしたら「湊」がつく小説家さんなのだろうか。まるで海のようにどこまでいっても果てしのない繋がりの中、切なくもまばゆい希望の光が見える物語だった。
⸺ ご担当者様(紀伊國屋書店本町店)
9人全員が嘘をついてるけど、9人全員が誰かのために嘘をついてるとても優しくて切ない物語…。真相を知った瞬間、怪しかった人物全員が味方になった。
湊かなえさんのイヤミスも好きですが、
やさミス(やさしいミステリー)も大好きです。
先が気になりすぎて一気読みしてしまいました。
今年映画化してほしい作品No1です。
⸺ 村瀬萌夏(大垣書店イオンモールKYOTO店)
最初から最後まで一気読みしてしまいました。
汐音と朔也の最後のダイビングのシーンはそれから起こることや、それまでにあったことを思い出して、すごく泣けました。海のない県に住んでいるので、物語に出てくる海の描写もすごい魅力的でした。マンボウを揚げたやつを食べてみたいと思いました!
⸺ 星野哲(柳正堂書店甲府昭和イトーヨーカドー店)
特に印象的なのは、「善意」と「支配」が紙一重に描かれているところです。登場人物たちは誰かを助けたい、守りたいと思って行動しているように見えるのに、その思いがいつの間にか相手を縛る力になっていく。その変化がとてもリアルでした。
同じ出来事でも立場が違うと見え方が変わり、読んでいる側も「自分ならどう受け取るだろう」と考えさせられました。
⸺ 牧野智子(椿書房)
登場人物の名前それぞれに、海にまつわる漢字が入っているのも興味深い。そして彼らがそれぞれの方法で海と関わり、その可能性を模索、そして白珠湾、珊瑚の女王との関係が気になって、どんどん読み進めました。
子どものころに描いた「海の王国」の構想を少しずつ、そして着々と実現に向かう朔也たちの姿が海にきらめく光のように眩しい。
海に関わる仕事に興味をお持ちの学生さんたちにこの夏おすすめしたい。さらにメンタル医療・福祉の分野に携わる人たちも何らかのヒントを得られるかもしれない。
⸺ 会津あすか(喜久屋書店花田店)
幼い頃から小さい街で強い絆を結んできた同士たちだからこそ、相手を慮りすぎてそれがかえって苦しめる結果になってしまう。きっと経験がある人は少なからずいるだろう。ただ、それは時としてその人の足枷だけでなく、思わぬ形で他の人に影響を与えることもあり得るのだと。9人の海の王国建設物語。最後まで真相が分からず、海の世界とともにいろいろ想像をしながら楽しく読ませてもらいました。
⸺ 今井美樹(くまざわ書店新潟亀田店)
おとぎ話の様な「海の王国」の物語からスタートし、そこから珊瑚の女王の死の真相を探って騎士1人1人が抱えていた秘密を告白していく、疑問と驚きの連続でした。
連載だと続きが待てなかったので、プルーフで読めて良かったです。
湊かなえさんのInstagramで、「作品史上最大のイケメン祭り開催です!」という投稿を拝見しました。私の推しは潮見翔です。
⸺ 文芸担当(未来屋書店葛西店)
読者に向けられた心理戦のような一冊でした。読み進めるたびに、この人が、と思う犯人が入れ替わってしまう。誰もが嘘をついているように思えてしまい、気になっておちおちページを閉じられずほぼ一気読みでした。
この心理戦、寝不足覚悟で挑むべし。
⸺ 大城(田中書店イオンモール都城駅前店)
ミステリとメルヘンが融合したこの物語に心が清められました。
⸺ 村中友希(ジュンク堂書店明石店)
海とともに生きる彼らの夢や絆、弱さと強さに触れ、胸の奥からさまざまな感情が湧きあがり、全身を駆け巡っていった。語り手が変わりながら進む物語は、まるでパズルのピースのように多彩な情景を見せてくれるが、なかなか真実にはたどり着けない。その“ずれ”がかえって彼らの秘密を際立たせ、何を隠しているのか、どんな結末が待っているのかと、物語に深く引き込まれていった。
⸺ 木村美葉(コーチャンフォー新川通り店)
「海の王国」を守ろうとする9人の騎士。
いく通りもの海への愛と大切な人への想い。
それぞれの覚悟と優しさゆえの嘘が切なくも美しい。
⸺ 吉原朋子(紀伊國屋書店アリオ鳳店)
海の王国、心理ミステリという楽しいワード…!ワクワクしながら読み始めました!
読後感がたまらなくて…本当に読んでよかったと思います。
⸺ 土屋彩乃(紀伊國屋書店名古屋空港店)
美しい海と、珊瑚の女王。それらを守る9人の騎士。まるでファンタジーのような書き出しから、急転直下のミステリ仕掛け。波に追いたてられるように一気読みしたら、もう一度頭からゆっくり読みたくなった。
⸺ 是永由布子(徵古堂書店)
一人ひとりと向き合いながら読み進め、語りによって見えてくる新たな視点とそれぞれの感情。「後悔」と「嘘」から紐解かれていく関係性が胸を打ちました。こんなにも皆を魅了する美しい海の底の世界、いつか訪れてみたいです。
⸺ 吉川真央(平和書店アル・プラザ京田辺店)
登場人物全員が何かしらの隠し事をしていて不穏な空気たっぷりで拝読しておりましたが、1つずつ明るみに出るにつれ、誰もが王国をはじめ誰かを守るためにしたことと知り胸が締めつけられました。
⸺ 沖川幾美(兵庫県)
ミステリだし、人は死ぬし、捕まった人もいるのに。悲しい出来事が多いけれど、人と人とのつながりを感じる優しい物語でもあると思います。
「海の王国」は私たちが読み終えたとき、いよいよ始まる場所だと感じました。
⸺ 山下真央(くまざわ書店調布店)
叶えたいゆめを持ち、一生懸命生きるひとはかっこいい!と心から思えました。
⸺ 松田 うらら(蔦屋書店 和歌山市民図書館)
大切な何かを守ろうと抱え込んだ、海の騎士たちそれぞれの秘密。秘密が少しずつ明らかになり全てのピースが揃った時、そこで待っていたのは悲しみだけではなかった。秘密を解き明かすこと。それは騎士たちが再び集い、前に進むための儀式のようなものだったのだ。これは彼らが本当の意味で海の騎士として歩みだすためのはじまりの物語。時に厳しく、でも穏やかに包みこんでくれる海。そこに眠る珊瑚の女王と白い騎士を守る騎士たちの戦いは続く。
⸺ 水上舞(未来屋書店春日部店)
海の騎士たちが誰にも言わず隠していたこと。
それは保身や隠蔽などではなく、「一生背負う」と自分の心に誓った罪の刻印だった。
これは“誰が悪いか”を探す物語ではなく、“誰が思慮深いか”を語り合うべき物語だった。
⸺ 齊藤一弥(紀伊國屋書店仙台店)
美しい海の景色が広がって少年たちの切ない思いが交差するミステリーに胸がぎゅっとなった。
⸺ 岡田優衣(くまざわ書店ペリエ千葉本店)
悪人がいないミステリで、驚くほど爽やかなラストでした。
⸺ 光定 真美子(ジュンク堂書店上本町店)
一人ひとりの色が輝き、調和したとき、希望の一歩が始まる。きっとその先には、心を育み、愛と優しさに満ちた温かい世界が広がる王国があるのだと感じた。
⸺ 瀬利典子(明文堂書店金沢野々市店)
煽り文につられてミステリーだ!と疑わしい犯人探しをするつもりがよい意味で裏切られましました。人がひとをおもう、おもいやるとはどういうことか、という疑問を今も考えています。湊かなえ先生らしい 優しさ の物語でした!
⸺ 藤本朋美(未来屋書店伊丹昆陽店)
生きていく、とは、こういうものかもしれない、と思いました。誠実でありたいと思いつつも、罪とは言えないほどの小さな罪悪感や後悔を抱えて生きている人も多いのでは、と。
各章がそれぞれが主となる視点で書かれていて、舞台を見ているようで面白かったです。
⸺ 大道幹子(TSUTAYA太子店)
終始不穏な気配がただよう物語でした。誰かが嘘をついている、何かが起きている、それを探り出そうと登場人物たちを疑心暗鬼になって観察し続けていたけれど、まさかそんな結末が用意されていたとは!ダークなミステリのイメージが強い湊さんだからこその、意表をついた展開に完全に騙されました。絶対何かがあるはず、という思い込みを逆手に取られた気分です。こんなミステリも生み出せる湊さん、さすがです!
⸺ 熊谷由佳(丸善ヒルズウォーク徳重店)
リレー形式で謎が明かされていく物語で、あっという間に読み終えてしまいました。
ミステリー好きにはもちろんですが、興味のない人にこそ読んで欲しい作品です。
絶対、ハマって一気読み間違いなし!
⸺ 森島 恵(未来屋書店宇品店)
普段の湊さんの作品とは違った作風で、けれども物語の中へ誘いこむ力は弩級に強くて終始圧倒されっ放しでした。
⸺ 髙橋あづさ(未来屋書店名取店)
心に隠しているこの事が、珊瑚の女王の死に係っているんじゃないかと9人皆がそれぞれがそれぞれを思いやり心を痛めているのが、手に取るようにわかり、私まで心が痛くなりました。残った騎士たちが前を向いて生きていって欲しいと思いながら読みました。
⸺ 霜田美奈((有)中島書店 高原通り店)
それぞれが抱える秘密が見えてくるたびに印象が変わり、「そういうことだったのか」と何度も唸らされる展開。最後にはバラバラだったものがひとつにつながり、見事に収束します。
続きが気になってページをめくる手が止まらず、一気読みしてしまいました。読後の満足感も抜群です。
⸺ 小野聡史(福岡金文堂姪浜南店)
各々が大切な人を思うが故の行動が思わぬすれ違いの連鎖を生み悲劇へと繋がった過去を見つめ直し、切れかけていた絆を取り戻そうとする若者たち。同じ志を胸に抱いていた彼らが葛藤や後悔と向き合い、乗り越え、再び共に船出を目指す姿に胸が熱くなりました。
主要登場人物が多いことによって、各自の視点で少しずつ明かされていく真相が複雑に関係し合い、大変奥深いミステリでした。
⸺ 松村智子(ジュンク堂書店イオンモール旭川駅前店)
まるで寄せては返す波と、波によって形を変える砂浜を見ているような物語でした。
ひとりひとりの語りという波が読者にむけて打ち寄せ、引いたあとに現れる砂浜にはそれまでとは違う真相の跡が残っている。
⸺ 牧野美沙都(紀伊國屋書店入間丸広店)
湊さんのミステリーの真骨頂!騎士のひとりひとりが友情を信じて、悩みながら謎を解き明かしていく各章に引き込まれる。思いやりの呪縛が解けて、真相が明かされたとき、永遠の愛が昇華する。美しい「海の王国」が完成するまでの物語。
⸺ 町田佳世子(平安堂長野店)
目の前にある大きな水の塊が湖なのか海なのか私達に知る術がないように、小さな嘘が大きな嘘だということも、その逆もあるだろう。友情と愛情が幾重にも積み重ねられているバームクーヘンのような物語を、外側から唇で上手に剥いでいくようにページをめくるこの心地良さ。食べてしまったバームクーヘンは元には戻らないけれど、小説ならまた最初から読み返すことができる。至福の時間だ。
⸺ 櫻井美怜(成田本店みなと高台店)
あの時ああすれば。こうしていれば。誰もがきっと一度は抱くであろう過去の心の重石を、この物語は広い海のように包み込み、遠くへ連れて行ってくれる。波が寄せて返した砂浜が白く輝くように、未来の希望に向かってまた歩んでいけるように。強く優しい想いに溢れた美しい物語でした。
⸺ 廣田優里(有隣堂藤沢店)
みんな何か秘密を抱えているという不穏さと、光が降りそそぐ海の中をゆったり漂うような空気感が混在するなか、物語は進んでいく。このおとぎ話のような世界にどっぷりつかり、一気読み。真相が胸に沁みる。
⸺ 堀口愛(未来屋書店つくば店)
一人の女性を、仲間である9人の視点で巧みに描き出したミステリ。9人それぞれに秘密があり苦悩があり、それぞれの語りでそれが明かされるときに何が見えるのか。彼女に対するそれぞれの思いと、彼らが成そうとしている志にやらせない思いと同時に胸が熱くなる。
大好きな作品となりました。
⸺ 峯多美子(六本松 蔦屋書店)
全て読み終えたあと、物語の余韻から抜け出せずまた初めからページを開いてしまいました。なんと素敵な物語でしょうか……!
⸺ 福原夏菜美(未来屋書店碑文谷店)
登場人物それぞれが、何かを隠している、それでもとても、優しいお話でした。この物語でウェルネスツーリズムというものを初めて知りました。私も海の王国へ行ってみたくなりました。ミステリーですが、心温まる、深い絆のお話だと、感じました。
⸺ 長嶋(丸善ジョイホンパーク吉岡店)
まるで映画を観ている感覚でした。それぞれの騎士を俳優さんで脳内にあてて想像すると…。ワクワクがとまりません。その一方で誰が誰をかばっているのであろうと想像すると、せつなくてしんどくて。先が読みたいのに読みたくないと思いました。
⸺ 新藤幸代(宮沢書店TSUTAYAイオンタウン館山店)
初めはどこかほほえましい夢のお話だったはずが、時を経て各々が抱える想いが明らかにされることで、これは一筋縄ではいかないぞと感じさせる読書感でした。各海の騎士たちの視点を介して物語が進むにつれ、目が離すことができませんでした。
⸺ 梅谷翔也(紀伊國屋書店グランフロント大阪店)
現代版、海の中のおとぎ話のよう。見えない黒い渦のようなものに包まれ不思議な読書体験を味わえた。真実を求めて、物語の世界に私まで入り込んでしまった。
⸺ 千葉恵美(未来屋書店古川店)
読んでいると海のいろんな景色が浮かびます。穏やかで透き通る海、太陽の光を照り返すキラキラした海、荒れ狂い波が黒くうねる海、深く底が見えない海、そしてどこまでも続く水平線が広がる海。コロコロと変わる海の景色のように一瞬たりとも気が抜けなかったです。おもしろかった。
⸺ 山田純子(喜久屋書店大和郡山店)
最後に鳥肌な経験は何度もありますが、こ、これはなんと…ッ!!
⸺ 東海林(宮脇書店春江店)
最初からラストまで、珊瑚や魚と共に海の中をずっとたゆたう感覚で読み終えました。
長い年月、それぞれが自分の罪に慄き、事実を誤認して嘆き傷ついている…その判断はよかったのか、一体誰が正解を選べただろうか。人生は不測の事態、予期せぬ出来事の連続で何も起こらないことこそイレギュラーなのだと思わされました。
⸺ 和田章子(水嶋書房くずはモール店)
読んでいるうちに謎がどんどん出てきて、読む手が止まらなくなりました。
それぞれが相手を思って黙っていたこと、隠していた自分の罪、それらが打ち明けられた時最後に静かな感動を感じました。この小説の舞台は、どこかこの日本のある港町に存在しているような、そこでいまも彼らは生きているような錯覚も覚えました。
⸺ ご担当者様(ACADEMIA大垣店)
深い海の中に潜るような気持ちでこの物語の世界にどっぷり浸かった。「海の王国」を守るはずの9人の騎士がそれぞれ胸に秘めた珊瑚の女王の死に纏わる秘密。1通のメールをきっかけに少しずつ明らかになる真実とさらに深まる疑念。騎士達は皆、自分の知る真実に慄き自分を責めその場から動けないでいた。特に元樹が心に秘めた後悔が皆の優しさで浄化されていく9章からラストまでは幾度となく目頭が熱くなりました。
⸺ 山口智子(三洋堂書店新開橋店)
少しずつの隠し事が重なって真実が見えなくなってしまう。それぞれの懺悔が済んだ時真実に辿り着ける。綺麗な海の波のようにゆらゆら辿り着いた結末はすっきりしていました。
面白かったです。
⸺ 満井(明屋書店MEGA新下関店)
海の城、九人の海の騎士、珊瑚の女王…
キラキラな言葉が出てくるのに、そこに隠された悲しみや後悔や、罪悪感が少しずつ出てくることで、余計に胸がぎゅっとなった。
⸺ 藤井亜希(紀伊國屋書店相模女子大学ブックセンター)
『正義』とはなにかーー。9人の騎士、彼らの密かな気持ち、明かせない過去。誰もが優しすぎたせいで生じた悲劇…。ラストに向けて胸が締め付けられるようでした。この海と彼らの未来をどうしても諦めたくない。本を閉じながらそう思いました。あとがき最高です!
⸺ 柴田真奈美(紀伊國屋書店愛知産業大学ブックセンター)
最後の一文を読んだ時、物語の全てが、みんなの想いが一つになって、胸になだれ込んできて、鳥肌が立った。大きくて、力強い人々の想いが詰まった物語。人が人を想う言葉を超えたまっすぐな気持ちに圧倒され、胸が震えた。
⸺ 名和真理子(興文堂平田店)
急浮上するのではなく、ゆっくりと海上へのぼるように謎が解けていくイメージで読ませていただきました。それぞれのエピソードが重なり合い些細な行き違いや出来事が後々の運命を変えていってしまうとは…
秘密を抱えていない人などいないと思いながら、朔也や汐音まで秘密を抱えていたことにため息でした。
⸺ ご担当者様(TSUTAYA AZ岡南店)
読んでいる途中から鼻息が荒くなっていたほど、作品の世界に引き込まれました。
⸺ 関 咲蘭(紀伊國屋書店札幌本店)
一度読んだら、もう一度読み返したくなる作品でした。みんなのことを疑って怪しい部分を探しながら読んでしまいましたが、それぞれの背景があって、得意なことがあって、大切なものがあるとわかった今読み返すと、物語にまた違った味わいが生まれます。
⸺ 鹿田明里(福岡天神 蔦屋書店)
後悔したり、自分の中で重りになってしまうことはきっと誰にでもあるけれど、それでも前を向いて一歩踏み出す勇気をくれるような作品でした。
⸺ ご担当者様(明屋書店スピリッツ石手店)
湊さんにしては珍しい(?)ファンタジックなミステリー
珊瑚の女王の死をめぐって、9人の騎士、それぞれが抱える真実に向き合いやがて、ひとつの結論に鮮やかにまとまった結論に、とてもスカッとさせられました。
ラストの「あとがきもしくは序章」が、この物語をしっかり完成させてくれて大満足です。
⸺ 莨谷俊幸(本の王国知多イトーヨーカドー店)
登場人物の心のきれいさ、港町の海の美しさが思い浮かぶような美しい物語の文体。物語の美しさにうっとりしていると、深い深い海の底の王国につれていかれ、苦しくなっていくような…そんな奥深いミステリーでした。
海無し地域に住む書店員としては素敵なあこがれる美しき物語でした。
⸺ 山田由樹(BSさんわ)
事件のはじまりはどこにでも起こりうるささいな事。しかし少しずつできごとのずれが心のずれと重なりいつのまにか大きな事故に発展してしまう、そのストーリーが秀逸だった。
⸺ 池増(未来屋書店日の出店)
読んでいる間、ずっと海のにおいを感じていました。
登場人物は皆善い人で、お互いのことを誰よりも想っているが故に起きてしまった悲劇。
長い年月それぞれが抱えてきた罪と後悔が、まるで海に溶けていくようなエンディングは天から射す光が見えるようでした。
いろいろな愛にあふれた物語。読後感さわやかでした。
⸺ 藤田美帆(紀伊國屋書店学習院大学ブックセンター)
作品を読む勧めていくごとに、少しずつ海底から「それ」が浮上してきて、最後ようやく太陽の光を浴びた時にはすっきりとした気持ちになりました。
未来の目標に向かって突き進む騎士たちの働きが楽しみです!
⸺ 北 美恵子(岩瀬書店会津若松駅前店)
それぞれがお互いを思いやったからこそ生まれた”隠し事”が、九人それぞれの視点を通して少しずつ輪郭を現し、最後にすべてがつながる瞬間はとても印象的でした。心理ミステリーでありながら、男性同士の強い絆を描いたブロマンスとしても心に残る作品だったと思います。
⸺ 鶴見真緒(紀伊國屋書店武蔵小杉店)
登場人物が皆純粋で優しくて、物事を斜めから見がちな自分は居心地の悪さを感じた。しかし、そこが作者の真骨頂。その真っすぐな思いが徐々に不穏な方向に動いていく。
それぞれのアプローチで、海を守る=他者を守る行為が、波がひろがるように静かに周囲を傷つけてしまう。海は深く、人の心も深くて見えない。ただ深くて美しい「海の王国」に行ってみたいと素直に思った。自分にも何かできる。そう信じて。
⸺ 中西奈穂(BOOKSなかだイオンかほく店)
海の王国を守ろうとする9人の騎士のそれぞれの思いが、切なくて温かく響いてくる物語でした。守りぬくことの本当の意味を考えさせられました。
⸺ 加藤(ビッグワンTSUTAYAさくら店)
1通のメールから再び時が動き出す物語。この問いに対して、それぞれ秘密を抱えている人達。それを解き明かしていきながらたどり着く真相はとても優しい物語。人を思うことで、その人を守ろうとする。それが、行き違いであったとしても。もしそれが、罪であれば罰を受けないことになる。
それを抱えていきていくのは、しんどいだろう。当人には特に。それは、守ったことになるのだろうか?皆に贈る彼の言葉が胸を打つ。
それに向き合って生きていくことその一歩を踏み出すことの大切さを教えてくれる。
⸺ 宮田修(ふたば書房京都駅八条口店)
汐音や翔の事件に関わる、完成図に程遠い小さな秘密のピースを騎士のそれぞれが胸に持っていて、凪が積極的に情報を集めたことで明らかとなる。
朔也のメッセージに導かれ、主人を失ってバラバラになってしまった騎士たちの心が再び朔也の夢の実現へと結束を強くする姿を眩しく見守りました。
まさか、朔也はこの結末まで全て見通していたなんてことないよねと騎士たちと一緒に思ってしまうほど、みながそれぞれの騎士と接触しながら苦労して導き出した「海の王国」の未来を予言したように手紙を残していて、人を見る目や友人たちへの愛情が朔也にはとても叶わないやと思い知らされました。
それぞれの登場人物によって少しずつ明かされた真実に焦れながら、どんな残酷な結末でも受け止めたいとページをめくる手を止められません。海そのものという朔也に騎士たちを通して私も触れた気がしました。
⸺ 西田有里(ジュンク堂書店名古屋栄店)