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新入社員座談会
2025年入社、新入社員3名の座談会をお届けします。
マガジンハウスの80周年イベント『マガジンハウス博』では新入社員も実行委員の一員として大活躍。
仕事の話からイベントでのエピソードまでたっぷり語り合ってもらいました!

どんな仕事してるの?
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磯
自分はマガジンハウスクリエイティブスタジオ(略称:MCS)という部署に所属していて、企業の広報誌やリクルートブック、Webサイトをマガジンハウスクオリティでプロデュースするという、クライアントの方と密に連携するような部署です。
今リアルタイムで対応しているのはクライアントさんの周年誌制作の案件です。プロジェクトマネージャーという形で進行を見る役割で、編集の方やライターさん、フォトグラファーさん、デザイナーさんをお呼びして、全体を見つつスケジュール管理をするような仕事をしています。
他にも企業のWeb記事の制作や周年イベントも担当しています。
MCSは、自分たちで営業をかけて、提案して、コンペに出て、制作もして…と一つの独立した出版社みたいな感じで動いている部署になっています。 -
塩
僕はブランドビジネス局のビジネスプロデュース部というところでHanakoの広告担当をしています。部署がブランドビジネス局というだけあって、Hanakoっていうブランドを色んな人に知ってもらうとか、その雑誌やブランド力を使ってクライアントの商品を訴求することがミッションです。雑誌の広告枠に、クライアントが持っている広告クリエイティブ(いわゆる純広告)を掲載する枠をセールスしたり、タイアップという形での進行管理や金額調整を行っています。
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最近やった大仕事の話もぜひ聞かせてください。
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塩
配属されてすぐに、一冊まるまるクライアントさんとHanakoの共同企画で作る号を担当しました。本誌のタイアップだけでなく、動画を制作したりHanako webに記事を掲載していたりしました。
クライアントの商品を1つ使うだけでも進行が大変なのですが、今回は商品が多岐にわたっていたので確認先も多くてより一層大変で...。
また、最近は動画の案件がすごく多くなっていて、動画需要を肌で実感しています。
直近では学生時代にアルバイトしていた飲食店が今は担当クライアントになっていたりもしています。
今後もHanakoの世界観を保ちつつクライアントのブランドや商品の良さを広められたらなと思っています。 -
磯くんと塩谷くんは少し似たような仕事だけど、安達くんはポジショニングとしては全然違うところにいるよね。
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安
そうですね。僕は経理製作局の製作管理部というところにいて、主に本のマテリアルの部分を管理・進行・手配する部署です。
今はブルータスとポパイとギンザの担当をしています。特集が動き始めるタイミングで事前に用紙代理店という用紙の手配を代理で行ってくださる会社の方たちに、この特集ではいつもと違う銘柄の用紙が入りますよと連携したり、印刷会社や製本会社の方たちにその号でやりたいことを共有して、本そのものを管理する仕事をしています。 -
磯
本誌だけじゃなく、付録の小冊子の手配もやってたりするんだよね?
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安
そうそう。特集によって付録をつける時は、あらかじめ編集部と使いたい紙や製本を相談して、各種関係会社に伝えて進行していきます。紙は年々高くなっているし、業界の縮小もあって製紙会社も需要に見合う量しか作らないので、事前にこっちからどの紙をどのくらい発注しますというのを言っておかないと在庫がなくて本が作れなかったりするので、想定部数を営業部に聞いて、このくらいの量がいるっていうのを計算して在庫の確保をしてもらうっていうのが大事ですね。
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2人と全然違うかなと思ったけど、関係会社の人と社内の人との調整ごとをする立場っていう意味では似ているのかな。
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安
そうですね。仲介の仕事ってすごく大変だけど、仲介がないと上手く回らないんだなということも痛感しています。
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塩
わかる。自分が意図していたことが正しく伝わらないなという場面もあったりして難しいです。
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磯
まだ新人なので、仲介の立場にいる自分が一番知識がないから、僕が入ることで余計に事態がてんやわんやになってしまうこともあったり。
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それは誰しもが通る一年目あるあるだね(笑)
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塩
もし付録が広告案件だったら、広告と製作はやり取りが発生するよね。
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安
うん。クライアントによっても「こういう紙がいい」といった要望があるので、それに応えられるように用紙代理店に相談したりもします。
製作管理のもう一つの大事な仕事として、原価を計算してどのくらい利益が出るのかっていう試算もあるので、雑誌に対して金額という面でもすごく意識するようになりました。 -
磯
よく編集部の人に相談されてるのを見かける気がする。
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安
付録をつけたいという編集部の要望があった時は相談を受けたり、制約の中でできることできないことを伝えたりしています。

これは大変だった…という仕事はあった?

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磯
クライアントさんもマガジンハウスに依頼しているだけあって、雑誌が好きな方が多いです。その分期待感も大きいから、ご要望を叶えるための試行錯誤の作業がちょっと大変です。自分がまだ新人だからできるできないの線引きもまだちゃんと伝えられなかったりして難しさも感じます。
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塩
磯と似てるんですけど、クライアントさんの要望を聞きつつ、それを編集部として反映できるかできないかの判断が難しいです。要望を全部聞いて流すだけなら僕がいる意味がなくなってしまうので、どうすれば僕が仲介している意味みたいなものを見出せるか研究中です。伝言ゲームではなく、筋が通った伝え方ができるようになれたらいいなと思っています。
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安
クライアントの要望を編集部に対して翻訳して伝えるのが難しそうだよね。
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塩
そう。意図は変えないけど、編集部ができないことは流さないように自分のところで止める、みたいなのは結構あるね。
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磯
先輩方のようにフィルターとしてしっかり機能できるようになりたいな、と。すべての要望を聞き入れるだけでは自分がそこにいる意味がないので、「自分はこう思う」を忘れないように心がけています。
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安
ある案件で僕が参加していない打合せで話が大きく進んでたみたいで、当初の造本の構想と全然違う内容になってしまって。事前に関係会社に伝えていた内容から用紙や判型、製本が変わってコストも上がって…。そういう急な事態に対しての調整や確認が大変でした。改めて原価を計算して編集部やデザイナーさんに伝えると、さらに追加で相談が来たり。最終的に出来上がったものはすごくコストはかかったけど、とても豪華で素敵なものになったんです。最初はコストのことを気にしてこれで良いのか?と不安にもなったんですけど、単純に利益を出すだけじゃなく、少し厳しくても今後のための投資だと思ってお金を使う場面も必要なのかな、という経験でした。
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なんか、1年目なのにすごいビジネス的な視点を持ってる!
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安
製作管理に来て、良いものを作りたい一方で現実的なコストのことも頭に入れなきゃいけない、そのバランスの難しさを学んでいます。
仕事のやりがいを感じる瞬間は?

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磯
大変な分やりがいもたくさんあって。MCSにいると本当にいろんな方に出会えるんです。以前マガジンハウスで編集者をやられていて今フリーで編集をやられている方々ともお仕事するんですけど、編集部にいたら新人のうちからはご一緒できないようなベテランの方たちとご一緒させてもらえるので、そういった出会いはMCSの良さだなと思いますね。
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塩
僕の場合は、Hanakoの雑誌でもWebでも、携わったものが形になるっていうのは嬉しいですね。最初に話した一冊全部自分がクライアント案件として携われた号を、発売まで見届けられたことはやりがいを凄く感じました。クライアントや広告代理店の方など関わる方が本当に多岐に渡るので、色んな人と人脈が広がってる感じもあります。
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安
僕は印刷や製本に関する知識を蓄えていけるのが単純にすごく楽しいです。印刷ってすごく職人的な仕事で、そもそも入社するまで一冊の雑誌がどうやって作られているのかちゃんと知らなかったし、用紙にも独特の用語があって、業界特有の知識を知っていくのが面白いです。造本ってこういうことできるんだっていうのとか、金額感を分かっているので、いざ自分が編集部に行った時に、こういう仕様をやってみたいなと想像を膨らませてます。
印刷・製本会社の方々のすごさとかありがたさを感じられるのも良かったです。そういう方々がいないとそもそも本って作れないので。
80周年イベントの話
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安
本当にあっという間だったよね。
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磯
大80周年イベントがなかったら、役員や編集長といった会社全体を仕切る立場の方々とこんなに一緒にお仕事することもなかっただろうなと思います。毎週打合せに参加させてもらったり、新人だけどイベントのおかげで普段だったらなかなか話せないような人たちとやり取りをできたのはありがたかったです。準備をしながら会社の歴史を知れたのもよかったし、チラシを配ったりしてた時は新人してるな~!って思ってました(笑)
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安
文化祭だった(笑)
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磯
青春感が漂ってました(笑)塩谷はHanakoが大変そうだったね。
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塩
僕は交代で現場に立って来場者案内をする新人シフトを抱えつつ、Hanakoがサンプリングを配布することになっていて、袋詰めの作業にとにかく時間がかかって…地道な作業をほぼ毎日やってました。
その他にAtoZというマガジンハウスの歴史を振り返る展示がビジネスプロデュース部主導だったので、同期の山本と、動画コンテンツやPodcast、会場で配布するタブロイドから公式サイトへ掲載するWeb記事まで幅広く担当しました。各編集長に取材をする機会があったので、媒体の色やこれからマガジンハウスがどう成長していくかみたいなのを改めて知れたのは良い機会になりました。 -
磯
タブロイドは来場してくれた方もすごく読んでくれてたよね。英語も書いてあるから外国の方も手に取ってくれて。
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安
僕はマガジンハウスの公式Xで会期中に会場の写真や様子を投稿して、PRを担当していました。
自分たちで現場シフト入った時に写真を撮ってきて様子をポストしたり。会期中はエントランスに立って案内をしていたんですけど、ご高齢の方が「懐かしい~」って言いながら立ち寄ってくれたり、逆に若い人は「こんな雑誌あるんだ」と興味を持ってくれたり。 -
磯
案内している時、Oliveを昔好きで読んでくださっていた方に自分が全然知らない話を聞かせていただくこともあって、予期せぬ談笑が生まれたり。
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安
OBの方も大勢いらっしゃって、マガジンハウスが平凡出版という会社名だった時に夫が編集をやってたという方も。大先輩に色々お話を伺うこともできました。あとは外国の方に話しかけられて、銀座を案内したことも。会場だったSonyParkの立地もあってインフォメーションセンターみたいになってたりしましたね(笑)
学生のみなさんに伝えたいこと

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塩
イベント期間中に、27卒でマガジンハウスを受けたいという学生の子が地方から来てくれたみたいで。就活相談みたいなのを受けたこともありました。その時も伝えたんですけど、面接では自分のことを正直に伝えるのが大事かなと思っています。僕もまだ苦手ですけど、思っている感情を言語化するのってトレーニングが必要なんです。好きなものがあるなら、なぜ好きなのかを深堀っていく作業をしていくと、自分のことを余すことなく伝えることができるんじゃないかなっていうのを伝えたいです。
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磯
今このリクルートサイトを見てる就活生の方は雑誌が好きな方ばかりだと思います。僕たちは1年目業務部門に配属になりましたけど、それぞれの場所でマガジンハウスが出している雑誌を見てどんなものがクライアントから求められているのか、どんなものが提供できるかを研究したり、知らない世界が広がっていくのは編集部にいなくてもマガジンハウスに入ったらできることだなと思っています。
同期ともよく話しているんですが、業務部門にいると雑誌の裏側を知ることができて、雑誌が好きだったら楽しめる環境が色んなところにあるんです。どの雑誌が好きで、それを作りたいっていう夢があるんだったら十分に楽しめる会社だなと感じます。 -
安
磯が全部言ってくれたんですけど(笑)、やっぱり面白がる心が大事ですね。何事も。
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塩
全部を面白がれたらいいよね。編集者じゃなくても雑誌の近くにいられることは間違いないし。
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磯
デスクに好きな雑誌を山積みにして仕事できるのはありがたいことです(笑)会社にいたら読み放題なので。