「その言葉」が存在する前から
奈々さんは「CM女王」だった。
岡田奈々さんを語るうえで外せない視点がひとつ。「CM」だ。いわゆる「CM女王」というと、小泉今日子さん、宮沢りえさんあたりを思い出す人は多いと思うのだけれど、奈々さんは「CM女王」という言葉の存在以前にCM女王だった。よく覚えているのは一連のグリコのCM。森田健作さんと共演した「グリコアーモンドチョコレート」、子どもと一緒の「ポッキー」、果汁と果肉たっぷりのフラッペ「クルール」など浜辺でコケたり、大波のまれ(!)たり、それは可愛くグリコのお菓子を紹介していた。いっぽうその碧の黒髪にぴったりの「エメロンシャンプー」では「エメロン娘」としてその実力をいかんなく発揮。今やプリンターメーカーのブラザーが発売していたミシン「コンパルDX」のCMはクルリでポンの動きがその美しい容姿と対照的で商品の魅力が引き立つという、奈々さんにぴったりのCMであった。当時いったいいくつのCMに出ていたんだろうか。よく彼女が口にする「忙しすぎて当時の記憶がない」というほど、忙しかった奈々さんなので、そのブッキングは大争奪戦。当然、「スケジュール相乗り」もあるわけで、マガジンハウスアーカイブスにもCM撮影の風景を撮影した写真や、CM衣装の奈々さんなど懐かしい写真がたくさん残っている。当時グリコのCMで一緒だった人たちとの写真もたくさん眠っています。
ニマイ、ニバーイ、は別のCMですが。
体型の対比がそれはもう「目から汗が出た」
そして忘れられないCMがもうひとつ。富士フイルム「フジカラー」のCMだ。きれいなバスガイド役がまじめおかしく、ひょうきんに回すCMは、今のフジカラーのCMにもその流れは続いている。そして、当時大人気だった高見山関とのハワイロケには「平凡」も相乗り。その体型の違いがとても面白く、トランポリンで一緒に飛んでいる写真も沢山ある。それ以外にも高見山さんと写っている写真もあり、奈々さんと高見山さんは相性がよかったのかも。実は今回、二人の写真がとても素敵でぜひ掲載したく、高見山さんに許可をとりに伺った。素敵な調度品のならぶ大きな部屋に招き入れられて、悠然と歩く高見山さんの後ろから部屋に入りソファに座る。
「ぜひ写真、どうぞ。ダイジョウブだよ。昔はまだまだ相撲界も親方・弟子の世界でいろいろ大変だったけど、あの撮影のときは楽しい思い出だけ。奈々ちゃん元気?誰か、マジックある? マジック!」
そう言うと高見山さんは持ってきた写真にサラサラと、というより、まるで習字で筆を使うようにトメハネ、マジックを走らせ「これ、奈々ちゃんに渡して。楽しかったね、撮影」と写真にサインして奈々さんに渡してね、と言われた。なんとビッグな人。心も体も。CM女王は奈々さんだったかもしれないが、心のキングは高見山さんです!! その寛大な対応に格の違いを思い知らされたのであった。
今回、奈々さんへのプレゼントと一緒に、さらに3枚、サインをしていただきました。そして奈々さんもこちらにサインしてくれるそうです!!
このスペシャルダブルサイン付きフォトを抽選で3名の方にプレゼント!!
これから始まる表紙投票とダブルプレゼントとなります。奈々さんのこと、いろいろ書いてください。ツイッターで紹介することもあります!!
辛抱と努力!! Go for Broke!! 菜の花の微笑み!!